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木のはなし

楢枯れ

本日8月10日は、八と十を組み合わせると「木」という文字になる、ということから

「木の日」と題しまして、県下でも木を主体とした様々なイベントがありました。

こんな日には、いつも何気なく見ている森林の風景にも、ふと目を留めていただければと思います。

松枯れの猛威の後、楢枯れが深刻になりました。平成15年くらいには北陸中心に楢枯れがはじまり平成25年には九州から青森まで拡大したようです。

5~6年前は、岐阜県飛騨地方の被害がありましたが、この2~3年は近畿地方の山に楢枯れが多く見えます。

8月1日に中国自動車道の近くの楢枯れの風景です。

車窓からでも山のところどころに赤く枯れた葉が見えます。

原因は、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介する糸状菌(通称「ナラ菌」)により
ナラの細胞が死に、それにより道管が目詰まりをおこすため通水障害となり、
7月下旬から8月にかけて枯れてしまいます。

次の年は、赤茶色の枯葉は落ちてしまうので山を眺めても楢枯れは分からなくなります。

伐採業者に聞くと、かつて炭焼き窯のあった周辺は楢枯れ被害は無いそうですので、
ナラが絶滅することはいでしょうが、今後大径で高齢級のナラは希少木となるでしょう。

この10年でなぜこのように急激に楢枯れが増えたか解りませんが、
どんぐりが無くなり絶滅危惧種のツキノワグマが人里まで餌を求めておりてくるのは、
楢枯れの影響かもしれません。
日本の山の生態系を守り、共棲できると良いですね。

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