枡について

枡の由来、枡ができるまで

枡の種類

1.乾杯マス

サイズ:一合、八勺
樹 種:桧(ヒノキ)

「乾杯枡(マス)」とは、日本酒やビール、ワインなどの飲み物を注ぐときに用いられる、お祝いや儀式などの特別なシーンにふさわしい枡のことです。株式会社トーホーでは、職人たちの手仕事により、高品質なヒノキ材を用いた乾杯マスを製造しています。
乾杯マスには、容量の異なるさまざまなサイズがあり、お祝いの場や宴席に合わせて使い分けることができます。また、職人たちが手作業で削り出すことにより、木目や節など、自然が持つ美しい模様を活かしたデザインに仕上がっています。
乾杯マスは、その使い方によっては一度しか使用されないこともありますが、長年使い込まれることによって味わい深さが増すとされています。特別なシーンにふさわしい乾杯マスで、大切な人と乾杯する贅沢な時間を過ごしてみませんか

・結婚式、工事の起工式、記念パーティー等の鏡割りなどの乾杯等に使用できます。
(桧の良い香りが広がります。)
・年1回衛生検査を行っています。
・素材(原木)から生産しますので、材料の質にこだわっています。
・独自の製法で製作していますので、もれにくいです。
・一個からの焼印に応じます。

2.節分マス

サイズ:一升、五合、三合
樹 種:桧(ヒノキ)、スプルース、樅(モミ)

「節分」とは、日本の伝統行事のひとつで、立春を迎える前日のことを指します。この日には、鬼を払うために、豆をまいたり、恵方巻きを食べたりする習慣があります。そんな節分の時期にぴったりなのが、「節分枡(マス)」です。
節分マスは、無垢の木を使用しているため、香りが豊かで、木目や節など、自然が持つ美しい模様を活かしたデザインに仕上がっています。
節分の日には、節分マスを使って豆まきをすると、より一層、豆まきの雰囲気を楽しむことができます。 株式会社トーホーの節分マスは、職人たちが手作業で1つ1つ丁寧に作り上げています。そのため、商品のバリエーションや数量には限りがありますが、こだわりを感じる上質な製品に繋がっています。
また、節分マスは、豆まきだけではなく、インテリアとしてもおすすめです。玄関やリビングなどの空間に飾ることで、日本の伝統文化を感じることができ、おしゃれな雰囲気を演出することができます。
株式会社トーホーは、節分マスをはじめとする伝統的な木製品の製造に力を入れており、職人たちの技術や熱意が生み出す上質な製品を提供しています。節分を迎える前に、節分マスで鬼を払って、幸せな新しい年を迎えてみませんか。

・2月3日の節分等で使用するマスです。
・焼印・印刷も承ります。
・一個からの焼印に応じます。
※液体を入れるのには不向きです。

3.モミマス

モミの木を使用した「モミマス」は、株式会社トーホーが製造している木製品のひとつです。職人たちの手仕事によって作り出されたモミマスは、高い品質とデザイン性が特徴で、ヒノキとは異なる特長があります。
モミマスは、香りが立たないため、お菓子の器としても使われることがあります。モミの木特有の美しい模様が、お菓子や和菓子との相性をよくし、食卓をより一層華やかに演出します。
また、モミマスは、ヒノキと比較してヤニが出にくく、焼けが少ないため、長期間にわたって美しさを保ちます。そのため、豆まきの季節に使われることが多いですが、インテリアとしてもおすすめです。リビングや寝室、書斎などの空間に飾ることで、木の温もりや自然の美しさを感じることができます。
株式会社トーホーでは、モミマスをはじめとする木製品の製造に力を入れており、職人たちの技術や熱意が生み出す上質な製品を提供しています。モミマスを手に取り、その温もりと美しさを感じながら、日本の伝統文化を楽しんでみませんか。

・香が少ない
・ヤニをふかない
・経年劣化が少ない
・焼けが少ない

4.小さいサイズのマス

サイズ:五勺マス、ミニマス(三勺マス)
樹 種:桧(ヒノキ)

五勺マスやミニマス(三勺マス)は、小さいサイズが特徴のマスです。桧(ヒノキ)を使用して作られており、自然素材の風合いや香りが楽しめます。ミニサイズなので、かわいらしく、お猪口代わりにもお使いいただけます。
また、五勺マスやミニマスは、焼印に対応しています。一個から焼印を入れることができるため、オリジナルのマスを作ることができます。結婚式の引き出物や贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
小さなサイズながら、職人たちが丁寧に作り上げた五勺マスやミニマスは、木の温もりを感じさせる美しい仕上がりになっています。手に取り、その風合いや香りを感じながら、ぜひご自宅でのお食事やお茶会などにご利用ください。

・かわいいミニサイズです。
・お猪口代わりにどうぞ
・一個からの焼印に応じます。
※レーザー彫りをした場合の印面は焼印よりもはっきりとした印象になります。

木枡の由来

現在、お祝い事やイベントなどでよく目にする木枡は、元々は年貢の徴収の際に米を計るために使用されていました。当時は、枡を使用して米だけでなく、酒や油、醤油などの調味料も計量していました。
その後、枡は計量のための道具として使われることが少なくなりましたが、日本酒の量を表す際に使用する「升」は、かつて枡を使用していたことに由来します。
現在では、枡は縁起物の容器として、お祝い事や祈願目的に使用されています。
また、枡には風合いのある木の質感や香りがあり、手に馴染みやすく、使い勝手がよいことから、日常の食卓や茶席などでも親しまれています。

縁起のよい木材が使われる枡

枡に使われる木材には、古くから意味が込められてきました。神社の建造には桧、酒造りには杉樽、神事や豆まきには桧(ひのき)や樅(モミ)、守り札には樅(モミ)が使われてきました。
現在、様々な材料の枡が出回っていますが、本来は枡には桧、杉、樅が使われるべきものとされています。
株式会社トーホーでは岐阜県白川町の自社工場で、桧や杉、樅を使った枡を生産しています。本物の素材を使った枡は、香りや手触りが格別です。
福を招く縁起物として、お祝いの席で使用する枡。ぜひ、素材にもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。

枡で乾杯
枡と花束

木枡の組み方の意味

木枡を上から見ると、4つの角がすべて「入の字」に組まれています。この「入の字」という組み方には、「大入」や「入れマス」といった意味が込められ、縁起を担いでいるのです。
また、木枡は木(気)が組まれて作られているため、会社や学校、組織、団体などで何かの目標を目指して取り組んでいく際や、カップルの誕生時、工事の始まりの時に複数の人が木(気)を合わせることを象徴しています。

枡の歴史

枡は日本の歴史に深く関わる計量器具です。
昔から枡は稲や小麦を計るために使用されていました。
その後、年貢の徴収や給付の際にも枡が使われるようになりました。
当時の領主たちは、多くの年貢を収めるために、年貢を徴収する際に使う「返抄枡」を、配布する際に使う「下行枡」よりも大きくしていたそうです。
中世には、枡が日本の商業の中心的な役割を果たすようになりました。
幕府が成立すると、枡の規格が統一され、定量化されるようになりました。
江戸時代には、一升の容量を持つ升という枡が広く使われるようになり、現在でも多くの日本酒や調味料が一升瓶と呼ばれる容器に入れられています。これが現在の枡の規格の基礎となりました。
枡の役割は時代とともに変化し、現在ではお祝い事や祈願の際に使われる容器として重要な役割を果たしています。
枡のデザインや素材も様々で、伝統的な木枡や漆塗りのものから、現代的な素材を使用したものまで、多様な種類が存在しています。
また、枡は日本だけでなく、韓国や中国などのアジア諸国でも使用されています。それぞれの国や地域で独自の文化や歴史があるため、枡のデザインや使われる場面にも違いが見られます。
枡は、日本の伝統文化に深く根ざした重要な容器のひとつです。その歴史や文化に触れることで、より深く枡の魅力を感じることができます。

京枡

昔の日本では、全国各地で異なる規格の枡が使われていました。商取引が活性化すると、枡の統一が求められ、十合=1升の十合枡が一般的になりました。
京都では「京都十合枡」という枡が使われ、織田信長や豊臣秀吉もこれを愛用していました。
そして、江戸時代には、枡座と呼ばれる公定枡を製作・専売する座が設けられ、正確な枡が作られるようになりました。
江戸幕府は、偽の枡を製造・販売することを厳罰に処すために、公定枡を統一することを定めました。
その結果、現在も使われている公定枡である「京枡」が誕生しました。
京枡は、正確で信頼性が高く、商取引においても広く使われている枡です。

枡ができるまで

原木丸太を製材

枡の材料として、国内産の桧や杉などの木材を使用しています。
トーホーは国内でも有数のひのきの名産地である岐阜県に本社と製材工場を構え、厳選された良質な木材だけを仕入れて加工を行います。
トーホーでは国内産の合法木材の丸太を仕入れ、木を余すことなく使用しています。
製材された木材ではなく丸太から仕入れて自社で製材しているため、一年を通して安定した供給が可能です。

国内産合法木材のみを原料としています。
県産材証明や、合法材証明を出すことができます。
丸太で仕入れ、枡の製材を行っています。

製材した木材を乾燥

木材を製品化するためには、乾燥という工程が不可欠です。この工程によって、木材の膨張や収縮を最小限に抑えることができます。
株式会社トーホーでは、まず自然乾燥させた後、専用の乾燥室で人工的に乾燥させ、さらに工場内で養生させることで、安定した品質の木材を製造しています。
乾燥は、木材の種類や季節によって含水量が異なるため、技術を要する工程です。
トーホーは最新の設備と独自の乾燥技術を駆使し、最適な含水量に仕上げています。
この工程により、木材の強度も向上し、狂いのない高品質な製品が生まれます。

自然乾燥させ木材の膨張や収縮を抑えます。

乾燥室にて人工的に乾燥します。

倉庫内にて含水率13%±2%になるよう養生させ、安定した木材になります。

木材をカット

乾燥させた木材を、長さ方向に欠点除去をし、板の幅と厚さを揃えます。
そして、長さを揃えて枡の寸法に合わせてカットします。

長さ方向に欠点除去。

厚みと幅を揃えてカット。
削り加工を行います。
一定の長さに揃えてカット。

枡組み加工

専用の機械を使い、枡組みの部分の加工を行います。

側面組をして高さを削って整える

四面を組み合わせます。円盤カンナで削り、形を整えます。

底板取り付け

底板を取り付け、プレスで圧着。これで桝の形ができあがります。

仕上げ、面取り

表面を仕上げ、カンナを使って面取りをします。職人の熟練した手の感覚が必要な工程です。
これで枡の完成です。

焼印

オリジナルデザインの焼印を付ける枡の場合は、最後に焼印を入れます。
お祝い事に、結婚式に、イベントに、お客様のご希望通りの焼印を入れることができます。

完 成

桝の完成です。一つ一つ検査を行い、梱包し、出荷いたします。